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シトルリンの効果とは?食物や含有量と1日の摂取目安を解説


「最近毎日なんとなく元気が出ない……」という悩みを持つ方に、シトルリンという栄養素が注目されています。健康効果がある成分としてサプリメントなどにもよく配合されているため、名前を耳にしたことがある方もいらっしゃることでしょう。

ただ、シトルリンという成分名は聞いたことがあっても、詳しい効果はわからないという方もまた多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、シトルリンの効果や、シトルリンが含まれる食物、1日に必要な摂取量について解説します。

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シトルリンの効果とは?


シトルリンはアミノ酸の一種で、過酷な環境でも生き抜くことができる成分でもあることから「スーパーアミノ酸」とも呼ばれています。アミノ酸というと、筋肉の成長などに欠かせないタンパク質を合成する働きがよく知られていますが、シトルリンは細胞や血液中に存在する「遊離アミノ酸」に分類されます。

男性にとっても女性にとってもうれしい、さまざまな健康効果が期待されるシトルリンですが、その効果について詳しく見ていきましょう。

血流改善効果

シトルリンは、一酸化窒素の産生を促す作用を持つ成分です。一酸化窒素には優れた血管拡張効果があり、固くなった血管をしなやかに拡張させ、血流を改善する効果があるといわれています。

また、血管の硬化を緩和する働きに加え、血流が改善されることで栄養素が体内を巡りやすくなり、同時に老廃物をスムーズに排出する効果も期待されます。

さらに血行を促進することによって男性の活力低下という悩みにもアプローチできます。昔ほど元気がなくなってきたと感じる方は、シトルリンを試してみるのもよいでしょう。

冷え性やむくみの改善効果

冷え性でお悩みの方は、年齢が上がるにつれ増加する傾向がありますが、その原因の多くは血行不良によるものです。シトルリンは末梢血管の血行を促進するため、冷え性改善にも効果があるとされます。

また、体内の巡りが良くなることや老廃物排出が進むことで、むくみ予防にも効果があるとされています。シトルリン摂取によりふくらはぎのむくみが抑制されるという試験結果も出ており、夕方になるとブーツがきついと感じる方にも効果が見込めるでしょう。

運動パフォーマンスの向上

血流が促進されるということは、体内の血流量が増加しているということになります。血流が増加することで、スポーツやトレーニング時のパフォーマンスが向上したり、持久力が高まることも期待できます。運動でのパフォーマンスを上げたい方は、運動前にシトルリンを摂取するのがおすすめです。

筋肉の合成を促す

シトルリンを摂取することで、成長ホルモンの分泌促進にもつながります。シトルリンを摂取し成長ホルモンの分泌を促すことで骨や筋肉の成長が促され、筋肉量が増えます。そのため、ボディメイクなど筋肉量を増やしたい方にはよく摂取されています。

また、成長ホルモンは就寝中に分泌されやすいため、寝る前にシトルリンを摂取するのもよいでしょう。

肌ツヤが良くなる

血流改善により老廃物の代謝が進むと、美容の面でも良い影響が出ます。アミノ酸は皮膚に存在する天然の保湿因子として知られており、肌のハリ・ツヤに関わる成分です。それに加えて、シトルリンにはコラーゲンの過剰な分解を抑える効果もあることが報告されています。

紫外線を浴びると皮膚のコラーゲンが分解されてしまいますが、シトルリンが過剰分解を抑えてくれることで、肌のハリが失われるのを防いでくれます。

シトルリンが含まれる食べ物と1日の摂取目安


シトルリンは、普段私たちがよく口にする食べ物にも含まれている栄養素です。ここでは、シトルリンの1日の摂取量目安と、シトルリンを含む代表的な食物を紹介します。

シトルリンの摂取量目安

食品安全員会によると、1日のシトルリン推奨摂取量は800mgとされています。推奨摂取量を超えた場合でも、副作用はないとされているので、過剰摂取による健康被害はそこまで気にしなくてもよいでしょう。

しかし、シトルリンに限らず、どのような栄養素であっても、一つの栄養素に偏らずバランス良く摂取することが理想とされますので、覚えておきましょう。

シトルリンが含まれる食物と含有量

シトルリンは、特にウリ科の食物に多く含まれる栄養素です。スイカ、メロン、きゅうり、にがうり(ゴーヤ)、冬瓜などに含まれており、なかでもスイカのシトルリン含有量は高いことが知られています。

シトルリンを含む代表的な食品とシトルリン含有量、1日のシトルリン摂取目安である800mgに対する各食品の摂取目安量は以下のとおりです。

食品名 シトルリン量(100gあたり) シトルリン800mg相当となる食品摂取量目安
スイカ 180mg 1/7個
メロン 50mg 1.3個
きゅうり 9.6mg 56.5本
にがうり(ゴーヤ) 16mg 24.2本
冬瓜 18mg 3.8個
ニンニク 3.9mg 290個
へちま 57mg 7.7本
クコの実 34mg 2.3kg

引用:公益社団法人日本生化学会|動脈硬化とアルギニン シトルリン

上記でまとめたとおり、1日のシトルリン摂取目安量800mgに対して、食べ物に含まれる量はごく微量です。シトルリンは通常の食事からでも摂取できますが、1日の推奨摂取量を毎日食事だけでまかなうのは難しいといえるでしょう。

そのため、シトルリンを効率的に摂取したい場合には、食事に加えサプリメントなどでシトルリンを摂取するのもおすすめです。

まとめ

シトルリンには、血流改善をはじめとして、健康・美容に関するさまざまな効果が報告されています。毎日のパフォーマンス低下や、男性の活力不足などでお悩みの方は積極的に摂取するとよいでしょう。

ただ、食べ物に含まれるシトルリンだけでは1日のシトルリン摂取量を補うのは難しいのが実態です。毎日のシトルリン摂取を習慣にしたい方、効率的にシトルリンの健康効果を得たい方は、サプリメントなども活用していくとよいでしょう。

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